オーバーホールの必要性

GMTマスター Ref.16753 オーバーホール


今回は、GMTマスターのメンテナンスについてご紹介します。

・リファレンス:Ref.16753
・年式:-
・症状:オーバーホール
1980年に登場したGMTマスターRef.16750とRef.16753は、ムーブメントCal.1560・1570を搭載したRef.1675の後継機となり、ムーブメントCal.3075を搭載した3代目のGMTマスターになります。



プラスチック風防と経年変化したトリチウム夜光の持つ独特の味がヴィンテージロレックス最大の魅力です。

ムーブメントを分解し、ダイヤルを外した写真です。
4針モデルの為、3針のムーブメントに比べて部品点数が多くなっています。

このムーブメント特有のトラブルとして、針が徐々にズレるという症状があります。

針がズレる原因は、筒車の歯が小さく欠けたためでした。

ムーブメントの特徴を把握していない場合、余計に時間を要してしまうだけでなく、作業中に破損させてしまうこともあります。Cal.3075は少し後に登場したCal.3085を搭載したGMTマスターIIのように短針を単独で動かすことができません。その代わりにカレンダーの早送りが可能ですので、使用頻度の低い方には使い勝手が良いモデルです。

今回の針ズレについては一見分かりづらい症状となりますが、定期的にメンテナンスを実施することで内部の摩耗や損傷は最小限に防ぐことができます。ロレックスを長く使い続けられるよう、定期的なメンテナンスを心掛けましょう。



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