オーバーホールの必要性

テンプのトラブル


今回は、テンプのトラブルについてご紹介します。

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・症状:テンプのトラブル
テンプとは、機械式時計の精度を保つために欠かせない要の部分です。
テンプが不調をきたすことで様々なトラブルが発生してしまいます。



ヒゲゼンマイが片側に寄っています。
こちらの症状は、ヒゲ持ちに近い部分で曲がることで起こります。
反対に、ヒゲ玉付近で曲がってしまうと、ヒゲが震えるように伸縮する“ヒゲ振れ”となります。

こちらの写真は、ヒゲが絡んでしまう“ヒゲ絡み”という状態です。

テンプの石を抑えているショックバネの片側が外れています。
“KIFショック”と呼ばれるショックバネの働きにより、強い衝撃が加わるとパーツから外れる仕組みになっており、天真の破損を防ぐことが出来ます。

天真が折れています。
衝撃を吸収するショックバネが搭載されていても、衝撃の大きさや方向によっては耐え切れずに折れてしまうこともあります。

振り石という小さな石が外れています。
この石が無いと、アンクルから力が伝わらず、時計は動力を失い動かなくなってしまいます。

ヒゲ持ち部分から切れていました。

こちらは、ヒゲ玉付近から切れています。

こちらは非常にレアケースとなりますが、マイクロステラのネジ部分から抜け落ちていました。

目に見えるテンプ不具合の大半は、外部からの衝撃によるものです。
高い精度を保つためには、天真や天真を支える上下の石に摩耗があってはいけませんし、位置ズレもNGです。非常に厳しい条件ですが、ヒゲゼンマイは理想の形状をしていないと、姿勢差が大きく生じてしまいますので、注意深く確認し、必要であれば調整や交換をします。
時間のズレが大きいなど、不具合の可能性がある場合は、最寄りのクォーク店舗までお気軽にご相談ください。



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