オーバーホールの必要性

デイトジャスト Ref.16200 オーバーホール


今回は、デイトジャストのオーバーホールについてご紹介します。

・リファレンス:Ref.16200
・年式:K品番(2002年頃)
・症状:オーバーホール
購入時から一度もメンテナンスを行った形跡のない、K品番(2002年頃)のデイトジャストをオーバーホールすることになりました。早速、裏蓋を開けると驚きの状態でした。



ムーブメント全体に広がった金属粉で真っ黒になっています。

内部を確認すると、自動巻き機構を留めている2本のネジのうち片方が外れています。また、受けも大きくえぐれた痕が……

ゆるんで浮いてきたネジの頭にローターが接触しています。その結果、ローターが削れ続け大量の金属粉が発生していました。

各部に付着した金属粉によって、ゼンマイの力をテンプまで伝えることができなくなったことが止まりの原因でした。

裏蓋には、外れかけたネジが接触しキズが付いています。キズの深さから衝撃の大きさがわかります。

ローター本体と自動巻き機構受、ネジ、真の摩耗が確認できた2番車とゼンマイの交換が必要となりました。長年メンテナンスを行っていなかったことが最大の原因ですが、その中でもネジが緩み、ローターとぶつかり異音や衝撃があった時点でお持ちいただければ、ここまでの状態にはならなかったものと考えられます。定期的なメンテナンスはもちろん、普段とは異なる異常を感じた際には、いち早くお近くのクォーク店舗までご相談ください。



あなたのロレックスのオーバーホール料金はいくら? オーバーホール料金をCheck!



« オーバーホール実績