オーバーホールの必要性

ロレックス GMTマスターII Ref.116710LN オーバーホール


今回は、短針の動作不良が見られるGMTマスターII のオーバーホールをご紹介します。

・リファレンス:Ref.116710LN
・年式:-
・症状:オーバーホール(短針動作不良)
ムーブメントCal.3186を搭載したGMTマスターII やエクスプローラーII などで症状が起こる短針の動作不良。短針の早送り操作の際、本来ならばカチカチと一時間分ごとに移動(ジャンプ)するはずが、長針や秒針のように回る。また、剣回し時に短針だけ動かないというものです。



短針が動かず、不自然な位置で止まっています。

症状の原因は、こちらの“ジャンピングアワークリック”と呼ばれるバネの破損です。

分解、洗浄後に交換して組み立てます。

改良されたバネもありますが、こちらに変更する場合、土台の車も交換が必要となります。

無事にオーバーホール作業が完了しました。

カレンダーの早送り機能がないムーブメントを操作する場合、日付を合わせる際に短針早送り操作を素早く行ってしまいがちです。そうなると上記のバネはものすごいスピードで動くことになります。カレンダーを合わせる際は、内部の構造を意識して、冷静に操作していただくことで部品の寿命を延ばすことができると思います。今回の異常にかかわらず、普段と異なる使用感がある際は、お近くのクォークショップまでお気軽にご相談ください。



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